* 伝ドオンブリカ〜記憶の霧

<注意!!>以下は私の中の全くの記憶のみの事項です。
なにせ数十年前の事なので、記憶違いということも十分にあり得ます。
ネットでもその手の発言がなかったので、私は今迄述べるのを控えておりました。
だけども、もういいや、与太話として言っちゃおうぜ。<!!>

実は私的には、

「ドオンブリカ=シェイクスピア」

というイメージが強いのです。
それは以下の記憶によります。

1981年、「プリンプリン物語」の初放送当時でした。
4月からいよいよ「プリンプリン物語」も3年目です。
次の国のドオンブリカは一体どういう国なんだろう?

某日、テレビで春のNHK番組紹介を見ていました。

当時、イギリスBBCの制作によるシェイクスピア全作品37編を
NHKで放送していたので、それが紹介されていました。
自分の記憶では、そのシェイクスピア作品をいつ頃から放送開始していたかはっきりしていないのですが、
ネットで調べてみると、どうも1980年から約4年間放送されていたようですね。
だいたい、月に1回放送されていました。
そのころ、私自身がシェイクスピア・ブームで、
自分のこづかいでシェイクスピアの文庫本の作品を買いあさっていました。
だから記憶に残っているのです。
ところでその番組紹介で、「プリンプリン」の番組紹介もありました。
さてそこがポイントなんですが、BBCのシェイクスピア作品と絡めて紹介してた筈なんです。
記憶違いでなければ、今度の国;すなわちドオンブリカは、
シェイクスピアとのコラボレーションになると説明してた印象があります。
なぜならその番組紹介を聞いて、私は「プリンプリン」を見る気を無くしちゃったからです。
「なんだ〜、今度のプリンプリンが行く国はシェイクスピア作品風な国で番外編なのか。
じゃあ、プリンプリンの祖国なんて絶対ありえない。」
…と思った記憶があるからです。
ただでさえ、この頃は「プリンプリン」に対しては気分的にはダレかけていました。
ルチ将軍に匹敵するキャラは出てこないし、
いいかげん祖国を見つけてくれよと思っていました。
そんなもんで、それまでドオンブリカとはどんな国なんだろう?
…と「遥かなるドオンブリカ」の歌を聴きながら想像をかきたてていたのに、
番宣を聞いて、それまで神秘的に思えたドオンブリカのイメージがすっかりしらけました。
今で言う、一部ネタバレってやつになるのでしょうか。

それで、「プリンプリン」を見なくなりました。(但し最終回は除く)

時を超えて2003年に、そのドオンブリカ編を初めて見ました。
私的には、「ああ、シェイクスピアだな」と思う部分があります。

登場人物の衣装、中世的な舞台設定。
シェイクスピア(1564年〜1616年)はイギリス・ルネサンス時代の人物です。
エリザベス1世だ〜、スペイン無敵艦隊撃破だ〜の時代の人です。
ドオンブリカ人の服装は、友永先生のデザインが入ってちょっとぶっとび気味ですが、雰囲気的には中世ヨーロッパ風です。

魔女;
シェイクスピアの「マクベス」にも魔女が登場します。
但し「マクベス」の魔女は3人いますけどね。
魔女は、
「ドオンブリカ編」ではドオン殿下とブリカ殿下に野心を煽ります。
「マクベス」では、魔女がマクベスに王位への野心を煽っています。
ドオン殿下とブリカ殿下の二人の猜疑心を煽るところは、「オセロー」のイアーゴーっぽいとこもあるかな?

ドオン家VSブリカ家;
まるで「ロミオとジュリエット」のモンターギュ家とキャピュレット家の争いのようです。
そして最後は「ドオンブリカ編」も「ロミオとジュリエット」も両家の争いによる結末は、悲劇的に終わります。
「ドオンブリカ編」では、ドオン殿下とブリカ殿下は相打ちで鬼籍の人に、
「ロミオとジュリエット」では、両家の争いのせいで、ロミオもジュリエットも死にます。

ドオンブリカの王様の亡霊:
「ドオンブリカ編」では魔女が化けてはいますが、「ハムレット」の父王の亡霊を彷彿させます。
「ハムレット」では、亡霊が息子ハムレットに復讐心を煽っています。
ドオンブリカの亡霊も、ドオン殿下とブリカ殿下に復讐心を煽っています。

プリンプリンの登場人物たちが、
「ハムレット」の有名なセリフ「To be or not to be;That is the question(生か死か?それが問題だ)」を幾 度となく言っています。
<475話>
ランカー;行くべきか?行かざるべきか?それが疑問だ。
<489話>
ドオン殿下;やるか?やらないか?
ブリカ殿下;To be or not to be(これなんかもろにそのまんまです^^;)
ドオン殿下&ブリカ殿下;いざとなれば心が迷う。
<503話>
マイホーム;行くべきか?行かざるべきか?それが問題なんじゃ。

先祖のアナのような道化師役;シェイクスピアの劇ではよく出てきます。

これは突っ込みすぎかもしれませんが、ドオンブリカの隔絶された世界;
「テンペスト」の舞台設定にちょっと似ています。
「テンペスト」では、主要登場人物が嵐にあって、絶海の孤島にたどり着きます。
その絶海の孤島が舞台なのです。
ドオンブリカも、地球から切り離され、時間の霧に包まれ4次元の世界をただよう山のような形をしています。
まさに絶海の孤島を思わせるような設定です。

シェイクスピアを堅苦しい古典劇と考えてはいけませんぜ。
裏切り、野心、愛憎、喜怒哀楽等人間心理のさまざまな部分が描かれています。

結論;
では、アンタは、一体何を言いたいんだ?ということになります。
シェイクスピア全作品を、映像化して放送するということは、
凄いことの筈です。
しかも制作したのは、シェイクスピアの母国のイギリスです。
ということは、原作の生の英語も聞く事ができるのです。
実際番組は字幕で放送されていました。作品によっては、吹き替えもあったかな。
番組用のテキストも書店に並んでいたのも記憶しています。
ちなみに、この時NHKで放送されたBBC制作のシェイクスピア作品は
今でもDVDで入手できるようです。
その企画に、時事をよくとりいれる「プリンプリン」が、
多分のっかったんじゃないかな?
然し、プリンプリン達が、生きている時代はあくまでも「現代」です。
シェイクスピア時代の「過去」に舞台を移すのには、さてどうする?
そこで、「時間の霧」というアイテムを使って、
登場人物達を「過去」に飛ばしたのではないじゃろか?
…と小生は推理しておるんじゃが(いきなりS・マイホーム化ーー;)。

裏付けとなる資料がないので、
これはあくまでも私的な過去の記憶による私的な考えです。
以上「与太話」でした。
改めて申し上げます。
マジメに、これは私の昔の記憶のみによる推測です。
これが事実というだという客観的な証拠は、まったくありません。
誤解なきようお願い致します。
頼むよッ!(By ヘムラー大佐…なんちゃって)
<2010年09月05日・記>

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