<103話>初放送;NHK総合1979.09.12
ドクターは、前線基地のヘムラー大佐の所へ密告に行く。
ヘムラー大佐は、ドクターの密告を大歓迎する。
ドクターはプリンプリンの居場所を密告したいと言うが、
これは密告だから「マネーをよこせ」と暗に示唆する。
ドクターはお金が目的だったのね。どこまでもガメツイ奴だ。
ヘムラー大佐はステッラを通して、札束をドクターに渡す。
プリンプリンの居場所を「あっち」とドクターは教えた。
ところで「あっち」ってどっちだ?
よくこれで場所がわかりますな〜(ーー;)。
ヘムラー大佐はドクターの密告をうけて、兵隊を集めろと言うが、
その脱獄囚を捕まえるため
兵隊は不在である事をステッラは告げる。
「誰がそんな命令を出した?!」とヘムラー大佐が取り乱すと、
ステッラは「貴方ではありませんか」と言う。
「あ〜、私とした事が取り乱した…」とヘムラー大佐。
まるで、夫婦漫才のやり取りのようである。
そして、自分が取り乱したのはランカーのせいだと八つ当たりする(ーー;)。
トランシーバーで軍曹にプリンプリンの居所を指示する。
密告された事を知らないボンボンとプリンプリン。
ボンボンは病気のため体を横たえている。
2人は世界にはいろんな国があると話しあう。
見張り役のモンキーが双眼鏡で軍人達がこちらにむかうのを発見。
ボンボンはふらふらしながらも立ち上がる。
2人と一匹は、サイドカーで逃げようとするがガス欠で逃走不能。
前線基地にテレビ電話がかかる。再びランカーからの様だ。
ステッラの「どうしますか?」の問いに
ヘムラー大佐は「今回はでる」と言って出る。
前回居留守を使ったヘムラー大佐を
ランカーはちくちくいじめる。
ヘムラー大佐は、ランカーからプリンプリンの状況を尋ねられると
モニョモニョと言い逃れをする。
(この話の内容から、ランカーはプリンプリンが
牢屋にいれられていた事すら知らないようだ。)
「プリンセスは外に散歩にでております」とか言っている。
「プリンプリンに何かあったらルチ将軍に言うぞ」と
ランカーはヘムラー大佐を脅す。
ヘムラー大佐の頭をルチ将軍のあの言葉がよぎる。
「ヘムラー大佐、お前はクビだ。いや銃殺だ。」
「あ〜かんべんください」 と
ヘムラー大佐はへたれっぷりを発揮する。
ヘムラー大佐が滑稽に恐怖に脅えているところに、
ステッラの冷静な声がする。
「テレビ電話は終わっていますよ。」
とたんに、ヘムラー大佐は威張りくさった態度に豹変する。
実に分かりやすい方です。
そこへ、プリンプリンを捕獲したという軍曹の連絡が入る。
身を潜めているオサゲとカセイジンの前を
軍隊とタンカに乗せられたボンボン、そしてプリンプリンが通る。
カセイジンはボンボンは怪我をしたのか心配する。
そこへモンキーが来る。
カセイジンはモンキ−にボンボンの事をきく。
モンキーは、キィキィと身ぶり手ぶりを交えて、一生懸命説明する。
しかしこの動きの激しさが、
カセイジンの珍回答を生み出す事となる…。
オサゲ「何を言っているのかわかったの?」
素直なオサゲである。
カセイジンの答えは、
「ええわかりましたとも。 ボンボンは頭がおかしくなったのです。」
この子は、知ったかぶりをしているのかいな…(ーー;)。
管理人は、このカセイジンのセリフを聴いたとたん笑いが止まらなくなってしまった。
アーカイブスで視聴しているんだ。困った困った。
モンキーは、…困ってしまった。人語を解する恐ろしい猿だ。
捕らえられたボンボンとプリンプリンは、
牢屋ではなく、居心地のよさそうな部屋にいる。
お客さん用の部屋なんだと思う。
ボンボンは、病人の為ベッドの上である。
そこへ例のドクターが登場。
ヘムラー大佐の命令で、ボンボンを診察することになったそうだ。
プリンプリンは、ドクターに激しく詰め寄る。
「あなた、告げ口したでしょう!!密告したでしょう?!」
それに対してドクタ−は「これは善良な国民の勤めだ」と言った。
憲法の第三条に「どんどん密告をすること」とうたってあるからだ。
エンディングボンボン・プリンプリンで空の歌。
<104話>初放送;NHK総合1979.09.13
ドクターは、ボンボンを診察する。
えらく長い(2〜3メータありそう)聴診器を使って
遠い距離からボンボンの胸にあてている。
ドクターは男の子の診察がお嫌いなようだ。
それに対して、プリンプリンが「世界一のドクター」と声をかけると
嬉しそうに返事をする。やっぱり女好き。
プリンプリンの「ヘムラー大佐に密告したでしょう?」の問いに
ドクターは「これは国民の義務だ」と返答する。
アクタ共和国憲法第3条「どんどん密告をすること」とうたっているからだ。
さて、ドクターの診察が終わる。
ボンボンは風邪で2、3日したら治るとのこと。
ドクター退場。
カイセジン達の所からモンキーが戻ってくる。
モンキーは、カセイジンからの手紙をプリンプリンにわたす。
内容:かならずプリンプリン達を助けるから…。
モンキーの話によればボンボンは頭がおかしくなったとか…。
と書いてある。
その内容にボンボンは怒った。
プリンプリンはモンキーに「そんなこと言ったの?」と尋ねるが、
モンキーは、困ってしまう。
そこへ、ステッラが登場。
食事の用意が出来たとのこと。
但し病人の食事はこの部屋で、
プリンプリンの食事は別の部屋に用意してあるとのこと。
プリンプリンはあくまでも特別待遇である。
プリンプリンは、
「マイホーム夫妻と、
シドロモドロを牢屋から出して欲しい」と
ステッラに頼む。
ボンボンが風邪を引いたのは、冷たくて寒い牢屋にいたからだ。
当然、ステッラは「ダーメ!!」と答える。
なぜなら、領空侵犯の罪と脱獄の罪があるからだ。
ボンボンも体調が回復したら牢屋戻りだと告げる。
プリンプリンは「何故自分だけ特別扱いなの?」と聞くと、
ステッラいわく、「ルチ将軍の黒幕のミスターランカーの命令だから」だそうな。
ランカーの名前を聞いてプリンプリンはぞっとした。
ここでボンボンの機転が。
「シドロとモドロはランカーの手下だから
牢屋に入っているのは、不味いのじゃないか?」
と、ステッラに言った。
それを聞いたステッラは慌ててしまう。
そして、ヘムラー大佐の元へ。
ヘムラー大佐はステッラの報告を受けて、
シドロ、モドロを牢屋から出して、フランス料理で「お持て成し」をする。
プリンプリン物語当時は、何をさておき
「フランス料理」=「最高級料理」が定番だったンだと思う。
ボンボンはまた何か閃いたようで、ステッラを呼ぶ。
その呼び方が乱暴である、「やい、こら!!」
決してステッラの名前を呼ばないのだが、ステッラは何故か来る。
なんで自分が呼ばれたとわかったのだろうか??不思議だ。
「マイホームさんは、ランカーのチェス友達だ」とボンボンはステッラに告げる。
再びステッラは慌てる。
プリンプリンは、「腕力だけで解決しようとしていたけど、
今回は頭を使ったことに見直すわ〜」とボンボンを誉める。
照れるボンボン。姫に褒められて良かったね。
オサゲとカセイジンのところへ、
モンキーがプリンプリンの手紙を持ってくる。
その手紙でシドロとモドロが釈放されたことを知る。
(この手紙ではマイホーム夫妻は釈放される前)
カセイジンは、オサゲに「プリンプリンの祖国はアクタ共和国かもしれない」と言う。
(ど…どうして??「共和国」なのに…。)
場面は再びボンボンとプリンプリンの部屋。
ボンボン、プリンプリンに「私の祖国」を唄ってとせがむ。
プリンプリンは歌う。
<管理人の感想>
私はボンボンのステッラの呼び方が気になりました。
「やい、こら」でおしまいなのです。名前を呼ばない。
乱暴すぎやしませんかね〜?
むしろ体育会系の男の子って礼儀には五月蝿いと私は思っていたのだが…。
こんなものなのでしょうか(^^;)?
この「プリンプリン・ワールド」では、プリンプリン達が正義でありすぎると
感じる事があります。
後にボンボンが「領空侵犯」で問答無用で牢屋入りとブー垂れますが、
そりゃ、アクタ側からすれば当たり前じゃないのかな〜?
国籍不明の飛行物体が自分の領空を侵したら、どの国だって警戒するでしょう。
もしかすると、撃ち落とすかもしれません。
実際のところ処理のルールは国際的にどうなのか、
私は専門家ではないので知りません。
ボンボンのステッラの呼び方やブー垂れは、
アクタ共和国がランカーに味方する「悪い国」だと言う事を
強調するためのものだとは思います。
ともあれ、「プリンプリン物語」はいいかげんなところがありますね。
(そこがいいところでもあるんですが(^^))
例えば、他所の国に行く時もパスポートはいらないようだし(ーー;)、
こんなこと突っ込んでもしょうがないですね…。
「プリンプリン物語」は童話の一種だと管理人は考えました。
<105話>初放送;NHK総合1979.09.14
シドロとモドロが豪勢なフランス料理を食べている。
そこへマイホーム夫妻登場。
お互いに釈放された理由を語る。
シドロとモドロは、「ランカー様の手下だから。」
と胸のドクロマークを誇らしげに強調。
管理人は知らなかった。
ホ〜、あのドクロマークは、ランカーの手下だという証明なのか…。
それならば、ランカーにお味方のアクタ共和国の連中は、ずさんですね(ーー;)。
(脱線します。ドクロマークというと、
タイムボカンのドクロベエを連想してしまった。
ドクロベエもランカーも声が滝口順平さんである。)
マイホームは、「ミスターランカーの友達だから。」
ワットさんは、「ミスターランカーの妻…いいえ、その友達のマイホームの妻だから。」
ここは、笑う場面ですね、ワットさん。
そこで、マイホームの「推理」;
アクタ共和国はミスター怪人ランカーの影響が強いと言う事。
そんなもん、「推理」というレベルのものかいな…??
森のオサゲとカセイジン。
プリンプリンの祖国について語りあう。
前に行ったオサラムームーは違っていた。
しかし、もしかするとこのアクタ共和国が…。
オサゲは、「何故アクタ共和国がプリンプリンの祖国なのか」
カセイジンに理由を聞く。
プリンプリンの「私の祖国」の歌がBGM。
場面転換。ボンボン、プリンプリンの歌に聞き惚れている。
再びカセイジンとオサゲ。
カセイジンは「『アクタ歴史』の本について実に興味深い事がかいてある」と言う。
(この本はモンキーに頼んで図書館から借りたらしい。
本当はかっぱらったのじゃないの?(^^;)。)
ここで、花のアナウンサーがいきなり登場。
オサゲとカセイジンは花のアナウンサーに
自分達の話を中断されて迷惑がっている。
花のアナウンサーは「興味深い事実」は、
テレビを見ているみんなにとっても興味のある事だから、
テレビ専門の私に任せなさいといって、
自分の番組「歴史への招待」を見せる。
パロディ登場?!
「歴史への招待」は、1978年〜1984年迄NHKで放送されていた番組でした。
当時NHKアナウンサーだった鈴木健二さんが司会進行役でした。
私はこれを見るのが楽しみでした。
具体的にどういう切り口だったのかは、憶えていません。
ウ〜ム、当たり前です。当時子供だったので、「切り口」なんてわからんです。
鈴木アナの語り口調が気持ち良かった事や
面白く歴史を紹介していたのが印象的でした…としか言えない。
そういえば、この「番組」中の花のアナの語り口調が
鈴木アナに似ている様な気がする。
アクタ国の歴史について;
今のアクタ共和国の前はアクタ王国だったが、
丁度15年前、アッテンジャー3世の治世下に、
ルチ将軍によるクーデターが起きた。
国王と王妃は、クーデター軍が王宮に突入した時に
機関銃で無惨に殺害されたが、
国王の子供達;当時5才の王子ベベル、当時3才の王女マノン、
そして生まれたばかりの名も無い女の子の行方は不明である。
…という内容である。
オサゲは「その名も無い女の子がプリンプリンかもしれなというの?」と問うと
カセイジンは「そうです。」と答えた。
ボンボンとプリンプリンのいる部屋
二人は、アクタ共和国について語る。
アクタ共和国憲法
第一条;命令は絶対である。
第二条;デモとスト(ライキ)は、禁止
第三条;どんどん密告をすること。
そして、「世界で一番優れた民族…」の国歌。
とてもいい国とは言えないと意見が一致する。
プリンプリンは「私の祖国はどこだかまだ分からないが、
私の祖国はきっと美しいところ。素晴らしいところだと信じている。」
と語る。
管理人はプリンプリンのこの手の発言を聞くと、
理想が高すぎるよ〜、と叫びたくなる。
そんな「桃源郷」は、この地球上には多分ありません(ーー;)。
ボンボン;「まったくだ。この国はひどいもんだ。
話もろくに聞かずに牢屋に入れるもんな。」
ボンボンからしてみればそういうものかも。
でも、領空を侵していたのも事実だ。
そこへ大袈裟な音楽をBGMにルチ将軍御登場!!
ショスタコーヴィッチっぽい音楽である。
以降ルチ将軍の登場テーマ音楽として使用。
メガネをしている!!
右胸に勲章(メダル)をぶら下げている!!
小姓ちゃんが頭をしっかり支えている!!
やっと御登場だっ!!!
プリンプリンはそれが最初は誰だか分からなかった。
部屋に飾ってある肖像写真をみて、それがルチ将軍だと気付く。
ルチ将軍は「迎えに来た。都のアクタラバードへ行こう」と言う。
プリンプリンはとっぴょうしもない発言にとまどう。
ルチ将軍曰く「支度があるなら終わる迄待つ。女性の支度はとにかく長〜い。」
そうなのか…女性の支度は長い…のか?
それは偏見だよルチ将軍。
後になりますが、ルチ将軍は女性に関して凄いことを言ってしまいます。
プリンプリン「ここには、友達もいるのに困る。」
ルチ将軍「プリンプリンの友達なら5人でも10人でも100人でも歓迎する。
とにかく支度をしなさい。」
そしてルチ将軍は、言いたい事を言ったので行ってしまっちゃった。
プリンプリンとボンボンはとまどってしまった。
モンキーがカセイジンの手紙を持って戻ってきた。
手紙には、次のような内容が;
アクタ共和国はプリンプリンの祖国かもしれません。
この国の支配者ルチ将軍という人物は君の親の仇かもしれない。
<管理人の感想>
この回の最後の方で、ルチ将軍がやっとおでましです。
アララ…メガネをしていました。
管理人の微かな記憶でもメガネの記憶がありました。
但し、支配者選挙の演説かなんかでしていたのかな?と思っていたのでしたが、
最初の頃にしていたのですね〜。友永先生の原画のルチ将軍もメガネをしていたんで
初期設定としては、メガネは必須アイテムだったようですね。
然し、これは、管理人個人の好みになってしまいますが、
似合わねェ〜〜ッ!!
スッピンのルチ将軍の方が好きです。
切れ長の瞳が良いのに。
早くそのメガネをはずせ〜!!!と心の中で思って見ていました(^^;)。
<106話>初放送;NHK総合1979.09.17
カセイジンとオサゲ。
オサゲは、カセイジンに「スーパーも食堂もない」「腹減った〜」と訴える。
カセイジンはそれを聞いていらつく。カセイジンもお腹がすいているのであった。
カセイジンは、プリンプリンに手紙を書いていたのだが、
オサゲの「腹減った」発言にかき乱され、
自分がなにをしていたのか忘れる始末。
一方、フランス料理を食べているシドロとモドロ、マイホーム夫妻。
(会話の内容は前回のくり返し)
どうして、こういう事態になったのか?
怪人ランカーの手下や友達は無条件に大切に扱われる
…という事を4人は話し合っている。
ワットさん;「この国の親玉はルチ将軍。
その上の親玉はミスターランカーと聞いた事があるわ〜。」
フランス料理を食べてすっかり御満悦な4人。
シドロとモドロは、マイホームの分も喰った。
(腹ぺこのオサゲとカセイジンとの対比でしょうか、この場面。)
プリンプリン達の部屋。
<(前回のくり返し)
ルチ将軍は「アクタラバードに行くので、支度をするように」とプリンプリンに言う。
(この場面、右胸の勲章がない。そのかわり左胸に線章がある。)
プリンプリンは「いきなり言われても…友達もいるのに…」と困っている。
ルチ将軍退場。
モンキーがカセイジンの手紙をもってくる。
そこには「ルチ将軍はプリンプリンの親の仇かも…」と書かれていた。
(「プリンプリン物語」は前話のくり返し場面が結構ございますね。
それが話の最初にくり返し場面を置くのではなく、
このように話しのまん中で置く場合もある。)>
場面は、前線基地。
たも網をもった部下をしたがえて軍曹がヘムラー大佐の指令室へ行く。
軍曹は、ヘムラー大佐に「命令によって逮捕する。」と告げる
ヘムラー大佐は「誰の命令だ?」と訊ねる。
軍曹は「ルチ将軍の命令です。」と答える。
「あ〜」とヘムラー大佐はうなだれる。
ランカーに居留守を使ったのがバレてしまったのだ。
プリンプリン達の部屋。
プリンプリンは、モンキーの案内でカセイジン達のところに行こうとするが、
ステッラにみつかり、止められる。
プリンプリンは、「大切な人に会いたいから行かせて欲しい」と頼むが
ステッラはむげに拒否する。
プリンプリンは、「それではルチ将軍に頼む」と言うと、
ステッラは「ルチ将軍は裁判中で忙しい」と言う。
その裁判がヘムラー大佐の裁判で、
「ミスターランカーに居留守を使った」のが咎であった。
裁判。
裁判長はルチ将軍、被告席にうなだれたヘムラー大佐。その背後に軍曹。
ルチ将軍、「ミスターランカーに居留守を使ったな?」と詰問する。
ヘムラー大佐「あの時はしかたがなくて…」と言い訳。
ルチ将軍「それでは、居留守を使ったのは認めるのだな。」
ヘムラー大佐は鼻をせわしなくピクピク動かす。
まるで、犯人の臭いをたどっている犬の様だ。
そんな事を誰がルチ将軍に言ったのか?
「ミスターランカーが言ったのですね」とやや剽軽に訊ねる。
ルチ将軍は答えた。
「ミスターランカーから電話があったが、そんな事はおっしゃらなかった。
言ったのは彼女だ」
「彼女」、そう、ステッラだったのだ!!
証人席にステッラが立つ。
ステッラは、誇らしげに密告したと証言する。
左胸にはルチ将軍から頂いた勲章を付けている。
ヘムラー大佐は悔しがる。
さてステッラがルチ将軍からの「お誉め」の勲章を付けている時点で、
この裁判の結果は決まっているようなもの。
無駄な裁判である…(ーー;)。
「たとえ友達だろうと上官だろうと親だろうと、
悪い事をしたら密告するのが国民の義務。
それを守っただけです。」
とステッラは、滔々と述べる。
管理人は問いたい。本当に「親であっても」密告するんだな?
嗚呼、彼女ならするでしょうね〜。
ここに職業婦人の悲劇をみてしまうのは、私だけ?
軍隊は、バリバリの男社会だと思うのです。
その中で女性である彼女は、頑張っていかなければなりません。
だから、男性以上に職務に忠実になってしまうのでしょう。
ある意味ではとても真面目な人だと思う。
ルチ将軍による判決。
「有罪。死刑にする。」
そして「表の木に縛り付けて銃殺にしろ」と命ずる。
命乞いをするヘムラーだが、軍曹達にひったてられる。
「畜生!!化けて出てやる〜!!」
とステッラに向かってヘムラー大佐は吠える。
男性って、実は女性より執念深いのか?
然し、ヘムラー大佐が言うと怖くない。
お笑いにしかならない(^^;)。
そこに、プリンプリンが駆け寄って来る。
「ルチ将軍に言いたいことがあるの。
その前にヘムラー大佐を離してあげて」と頼む。
ルチ将軍はプリンプリンの言う通りにする。
ミスターランカーに忠実なルチ将軍である。
死刑執行も一時中止だそうな。
プリンプリンは抗議する。
「こんな裁判はメチャメチャよ。居留守を使ったぐらいで死刑にするなんて。」
こういう場になると自分の言いたいことをきちんと述べる凄い子です。
さすが気高いプリンセスです。
一方、「世界で一番優れた民族だから、悪いことをしてはいけないの」と
ステッラは主張する。
プリンプリンが「密告は悪いことじゃないの?」と問うと
「アクタ共和国憲法第3条どんどん密告をすること」と
憲法の1文を軍曹が暗唱する。
プリンプリンは、憲法で認められている事実を改めて認識する。
(確かに一般論としては、密告は良く無い事です。)
プリンプリンがふと考えこんだ時に、
カセイジンの「この国は君の祖国かもしれない…。」の言葉が浮かぶ。
ーこの国が祖国なんて、いやよ。
とプリンプリンは心の中で思う。
カメラの焦点が、プリンプリンをとらえているところに、
後ろの方からからルチ将軍の巨大な顔が、ヌバーと出てくる
↑こんな感じです。但し、これはややオーバーです(ーー;)。
でかい、でかすぎる!!でかいのは頭だけではなかった。
カメラのピントがプリンプリンが焦点なので、
ルチ将軍の顔がぼやけて遠近感がでているが、
ルチ将軍の顔もはっきり写っていたら、遠近感がまったくなくなってしまう…。
…とそんな事を考えていた管理人であった。
ルチ将軍は訊ねた。「プリンプリン、言いたいことはそれだけかね?」
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